ベタ3:試行錯誤とあれこれ。
ペットショップで管理方法を聞いてきて、まるっとそのまま実践していた結果、べたっちょが体調を著しく崩した。
薬浴も薬餌も試したが、効果なし。
2018年5月には、息を吸うのも必死な様子まで弱り、もう無理かなと思って、遺影代わりのガラス細工を買ってきたりしたくらい。
しかしいろいろ手を尽くした結果、急にV字回復。
もりもり泡巣を作る(繁殖行動のひとつ)までに回復した。何が決定打だったかのは、ぶっちゃけわからない。
とりあえず結局どれだけ環境を変えたかを記録しようと思う。
- 水槽
- フィルター
- ヒーター
- 餌
- 管理
1.水槽
初めは15㎝キューブ、水量は2リットル程度
水量が少ないって、温度管理もしにくいし水も汚れやすい。水変えも頻回必要。大変。
アンモニア濃度がなかなか下がらず、水量を増やそうと決意。
↓
10リットルくらいの水槽に。
たしかこれを買ってきた。
セットの中身は後にコリドラスをお迎えしたときに利用。ベタには水槽だけ使った。
すぐに糞を回収したいので、糞が目立つようにベアタンク(砂とかを敷かない)状態。
フィルターは後に記載するが、砂がない分のバクテリアの住みかを補おうと思い、スポンジフィルター。
これで暫くはよかったが、再度体調を崩した後、息が吸いやすいよう、上の方にサテライトを取り付けた。
水槽の中に小さい水槽をつける感じ。
このニチドウのアクアボックス・プラスはベタっちょの救世主だった。
- 横のスリットが絶妙に狭めで、水流を嫌がるベタを守りながら、普通にフィルターを回せる。
- 水面の高さの調節が吸盤なので簡単にできる。フロート系と違って、体調に合わせて動かせるのがよい。
- 作りが単純でお掃除が楽。
- 水面が下がってもサテライト内の水が無くならないような高さに、調節されてスリットが入っている。
最終的にはサテライトを2つ買って、ベタっちょをダイレクトに移し変えて掃除ができたのが楽だった。網とか使うより傷付きにくかったとおもうし。
さらにサテライトによって糞回収問題が解決したため、底面にソイルをいれて、ベタの好きな弱酸性を保とうと試みた。
最終的に、水槽は10リットル&サテライト&ドクターソイルで落ち着いた。
2.フィルター
初めは無し。
アンモニアが高いのに悩んでいた15㎝水槽の時、無理矢理小さいスポンジフィルターをいれたりした。
スポンジフィルターはバクテリアをスポンジで育てて、アンモニアを分解してもらうのが主な特長のフィルター。
しかし……
このサイズの小さいスポンジフィルターでも、15㎝水槽では水流問題を解決しきれなくて、断念。
結局水槽を大きくし、スポンジも大きいフィルターを探した。
使ったのが、このスポンジフィルター。
これいろんなブログで紹介されてる結構人気のフィルターだったのだけど、なんだかベタっちょには合わなかったらしい。
アンモニアは下がったのだが、お腹が膨れてきてしまった。
結局薬浴することになり、スポンジフィルター自体を断念。
で、結局落ち着いたのが、サテライトに隔離しつつがんがん投げ込みフィルターを回すことだった。
10リットルにベタ1匹ならSサイズで十分。
かのコスパ最強選手、ろ過ボーイである。
活性炭での吸着、スポンジマットでのバクテリア育成、砂利による物理ろ過、ポンプを使ってエアストーン風の酸素供給ができる。
ポンプは静かで有名な、水心を使用。
これなんの根拠もないしただの個体差かもしれないけれど、ベタっちょはエアをいれたときの方が元気だったと思う。
水深もかなり浅めのほうが好きな件といい、この件といい、空気を吸うのが苦手なベタだったのかもしれない。
3.ヒーター
初めは水量小さめ用の奴だった。
10リットル水量対応にしたのと、
さらに病気によって温度が高い方がよかったり低い方がよかったりすると知り、最終的には温度固定型をやめて、温度を選べるやつにかえた。
これがまぁ使いやすくて。
温度調節部分とヒーター部分が別々の商品が多い中、やっぱり一体型は使い勝手がよい。
薬浴の時用も合わせて2つ買った。
4.餌
初めはヒカリベタを、朝夕3粒づつあげていた。
でもベタっちょはすんごい便秘する子で、お腹がパンパンになったのを期に、固い餌では消化が辛いのかなと考え、やめることにした。
これは薄平べったく細かいフレークで、柔らかく消化しやすそう。
これを朝1回だけ、小指の爪の半分くらいのサイズあげるのが、ベタっちょにはベストだった。
ベタ全般あんまり餌が多いのは良くないらしい。
ベタっちょの場合、表示の4分の1以下。
途中全く餌を食べなくなっていたベタっちょ。
ダメ元でピンセットでネオプロスを口元に持っていってやると、がぶっと食べた。泣いた。
5.管理
初めは毎日水槽3分の1の水を変えていた。
カルキ抜きはエーハイム。
水槽を大きくして、バクテリアが落ち着いてからは、週1回で良くなった。
あんまり水を変えすぎてもベタっちょは怒る。ぷんぷんゆらゆらする。
2ヶ月に1回くらい、水槽の壁面をスポンジで洗い、ろ過ボーイの中身を変え、ソイルを少しだけゆすぐ。
フレアリングは、3日に1回か、週1回位にした。
ベタっちょはほんとにフレアリングが苦手なやつで、鏡を置いても見て見ぬふりをしたりするのだ。
見えないのかと思ってライトで照らしてみても、少しだけフレアリングしたあと、すいーっと目を背けてしまう。
もうこれは個体差と諦めた。
ベタっちょが元気ならば、それでよいのである。
まとめ。
初めがこれで、
こうなって、
最後がこう。
横にちらっとコリドラス水槽が見えている。
そして元気にたのしく生きたベタっちょは、2019年8月10日、多分老衰で静かに星になった。
鱗艶が悪くなり、寝ている時間が増えても尚、亡くなる2日前までもりもり餌を食べ、毎日糞をして、時たま思い出したようにちょこっとフレアリングをして、こそっと泡巣を作っていた。
私がはじめて自分で飼ったペットであるベタっちょ。
漸く心の整理がついてきた。
1年9ヶ月弱の間、ほぼ毎日私を癒してくれてありがとうと言いたい。
さんざん悩んだ末、どうしても火葬にできなかったので、サボテンの根本に埋葬した。
なのでいまベタっちょは、元気にチクチクしている。